3年生〔ドルフィン〕 学年愛称「ドルフィン」に決まるまで

「学年の愛称を決める」という学びに私は初めて出会いました。そして子どもたちの対話の舵取りをする中で、その過程にドラマがあることを知りました。

 

 

第1回の学年集会。候補に挙がったのは「レインボー」「ドルフィン」「クローバー」「竹」「桜」の5つです。子どもがそれぞれのよさを語り、よいと思ったものを選びます。結果は「レインボー」と「ドルフィン」が40名ほどで、「クローバー」「竹」「桜」には7名ほどでした。

 

 

第2回。自分たちの愛称のよさを語っていきます。「クローバー」はなくなりましたが、大きな変化はありませんでした。しかし、子どもたちは「言いたいことばかり言っていてはだめ。」「2年後に目指したい姿は一体何なんだろう?」ということを改めて考える、よい機会になりました。

 

 

 

第3回。事態が一変します。「レインボー」の30名が一気に、「ドルフィン」へ移ったのです。どよめく子どもたち。これで80名が「ドルフィン」になります。一体何があったのでしょうか。
実は、この第3回の前に1組で話し合いが行われました。実行委員が「一度、クラスで話し合いをしたいです。」と言ってきて、「私たちは2年後どんな姿になりたいのか」を話し合うことになりました。「コミュニケーション」「助け合い」「絆」「仲良し」「協力」「人に優しい」などのキーワードが挙がります。「レインボー」の子どもたちが、「あれ?」となってきます。自分たちの願いは、「レインボー」より「ドルフィン」だと分かったのです。
1組の子たちは説明をしていきます。聞いている子どもたちは、「レインボー」「桜」から全員移動。残りは「ドルフィン」「竹」の2つに絞られました。

 

 

第4回。「ドルフィン」と「竹」が対話をしていきます。「竹」の子は数人。自分の大事にしている部分を曲げずに意見を言います。結局、この日は決まらず次回へ持ち越すことになります。

 

 

第5回。最後、という思いのもと話し合いが進められました。「ドルフィン」が立派だったのは、「竹」の気持ちに寄り添った発言をしていることです。次第に、1人、また1人と竹からドルフィンへ移っていきます。最後の2人。残り時間あと5分。周りの子どもたちに見守られながら2人とも自らの意思でドルフィンへ移り、全員一致で学年愛称が決まりました。決まった瞬間は、「わー!!」「やったー!」と歓喜にあふれています。思わず見ていた教師も子どもと一緒に喜びました。
時刻は、15時29分。なんと終業1分前に、決着がついたのでした。

 

 

 

 

学年愛称「ドルフィン」の意味とは

 

 

 

「ドルフィン」にこめられた意味を紹介します。
①「集団行動」・・・群れで行動する特性があるから。
②「協力・助け合い」・・・群れで餌をとったり、協力をする姿があるから。
③「ルールを守る」・・・群れで生活するために、ルールを守っている姿があるから。
④「コミュニケーション」・・・声を出して、お互いに連絡し合う特性があるから。
⑤「行動が速い」・・・泳ぎが得意で、行動が速いから。
⑥「ジャンプが高い(頑張り・成長)」・・・できるようになるために工夫・努力するから。
⑦「優しい」・・・仲間のために時には体を張って助けたり、寄り添ったりするため。
以上の意味が込められています。子どもたちが築き上げた愛称を実現につなげるため、私たち教師は支えていきたいと思います。

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